ビジネスゲーム｢ビズストーム｣体験セミナーを開催しました

今回は7名様で1卓を囲みましたので、市場調査では知ることのできない「競合の出方」が複雑になる分、より慎重に戦略を立てる必要があったように思います。
市場がオープンになり結果が出揃ったときに、他社の動向をどの程度観察していたか？が、勝敗を左右する場面もありました。

そんな中、最終利益がマイナス値となった方はひとりもなく、全員が当初の資本金を増やすという、すばらしい結果となりました。

優勝者は、89コイン獲得の後藤雅明さんでした。おめでとうございます！
優勝した後藤さんは、1期目にねらったターゲットに競合がいなかったことからその市場に的を絞り、「販売力」「商品力」共に確実にランクをあげていくことで大企業にも負けない競争力を手にいれ、独り勝ちの状況を作り出すことに成功されました。

また、市場調査によって好景気の波にもうまく乗られ、これまでの市場動向から別の市場にもブルーオーシャン（別の方が、競争力をそう高めないまま長く売り続ける状況を維持していました）があることも見逃さず、相乗効果をうまく使って最終段階でその市場にも参入。大きく利益を伸ばすことに成功されました。

一方、81コインと僅差で2位となった方は、早くからリスク分散を考え、相乗効果を使って中盤からさまざまな市場に商品展開を図る戦略を取られました。
お客様の少ない市場を狙って商品が売れず、初期に利益がマイナスとなったことがこの戦略を採用させたとのことでしたが、中盤からどんどん追い上げ結果を出されました。
初期に市場調査をされていたら、もしかしたら順位も異なる結果となったかもしれませんね。

今回の展開を拝見して、勝てる戦略はひとつではないこと、必ず勝てる（売れる）市場を獲得することの大切さと、獲得した市場を守り抜くことの難しさを改めて実感しました。

アンケートでは、「自分の経営戦略が、どのような成果に結びつくのかが体験できた」「現実の社会と似た感覚で参加できる」「マーケットについて学ぶよい機会だと思った」など好評でした。

また、ビズストームは、参加者同士の戦略が大きく影響しあうところが特徴のひとつですが、それ故にゲーム展開は一筋縄ではいかない面白さがあります。今回ご参加の皆さまも、別のパターンで攻めたらどうなったのか？ よりよい戦略を考え、いろいろ試してみたくなるとおっしゃってくださいました。