
今回のコラムは、「伝え方」。
『日常会話から仕事の報告、大勢の前で話す講演まで、どれ一つとっても、その人の「伝え方」は、その人のブランドを決める大きな要素です。』
「必ず結果を出す人の伝える技術」(PHPビジネス新書) 佐々木かをり 著
「目覚まし時計について、4つのスタイルで文書を書いてきなさい」とリクエストされたら、あなたはどうしますか?
きっと「そもそも4つのスタイルって!?」となりますよね。
著者の佐々木さんによると、1)客観的に説明するもの、2)論理的に納得させるもの、3)楽しませたり興味を持たせるもの、4)心理描写を中心とした主観と伝えるものといった4つのスタイルがある、というのです。
ここでいう「スタイル」は、「伝える目的」と言い換えることもできそうです。
誰かに何かを伝えようとするとき、私たちは「どういうか/どう書くか」といったことにとらわれがちです。そこに終始しているときは「自分が話す/書く」ことが目的化していることが多いようです。準備した通りに話し(書き)終われば、目的達成という世界です。
しかし、よく考えるまでもなく話す本来の目的とは、「相手にして貰いたいこと」「理解して貰いたいこと」を、実際にそのようにして貰うことであるはずです。
先述の4つのスタイルを例に挙げると、1を目的とする場合と4とする場合とでは、目的達成のために揃える情報も異なるでしょうし、声のトーンや話す調子、表現なども異なって当然に思えます。
本来の目的が明確になれば、「どういうか」を迷わずにも済みそうです。
さて、これから「話す/書く」とするとき、その目的は常に明確でしたか?
相手に伝わらないと感じるとき、「この人は理解のない人」とレッテルを貼ったり、自分の説明力を嘆いたりするその前に、「そもそも私は何を達成したくて、相手に伝えようとしているのだろうか?」と考えるプロセスを意識することからはじめてみてもいいかもしれません。
「伝わる精度」をあげる工夫や努力は、それからです。
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