今回のコラムでは、講師やインストラクターを担う方必携のハンドブックをご紹介します。
「講師・インストラクターハンドブック 効果的な学びをつくる参加者主体の研修デザイン」(日本能率協会マネジメントセンター) 中村文子 他 著
発売されるとAMAZONランキングはまたたく間に上昇し、あっという間に在庫不足になりました。その後は、入荷と同時にまたランキングが上昇するという状況が繰り返されています。
多くの人が、待ち望んでいた本なんですね!
誰かに何かを「教える」ようリクエストを受けた経験は、職務経験のある方なら誰しもお持ちではないでしょうか。
これまでやっていた仕事を後輩に引継く、これからはじめて何かにチャレンジする人に自身の経験談を語るなど、仕事を通して「教える」機会は意外と身近にありますよね。
ところで、その引継ぎや体験談を語るとき、皆さんが実際になさったのは「教える」ことでしたか?それとも「説明する」ことでしたか?
いったい何をいってるの?と思った方もおられるかもしれませんが、この違いを明確にしておくことは、講師やインストラクターの仕事を担ううえで、実は非常に重要なのです。
「教える」とは、自分以外の人が成果を出せるよう支援することです。
「教える」ことは「できる人」がその方法を「説明する」ことではありません。いくら正しい方法を説明しても、それを聞いた人が成果を再現できなければ、「説明」はしても「教えた」ことにはなりません。
つまり、「教える」には、自分自身でやってのける術とは異なるスキルセットが必要なのです。
この本では、効果的に「教える」のに必要なスキルセットとして、次の3つを挙げています。
- インストラクションスキル
- デリバリースキル
- ファシリテーションスキル
「教える」ための振る舞い方などはもとより、準備の方法、効果的なしかけづくりまで、実に具体的に順を追って解説されています。
その具体度たるや、読んで真似れば、そのまま再現できるほどです。
これぞ、まさしく「教える」ための本!!
これから「教える」機会がある方、登壇したいと思っている方、これまでのトレーナーとしての在り方を見直したい方に、心からおすすめする1冊です。
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