≪コラム≫キャリアにおける「プラトー」とは?

今回のコラムは、「キャリア・プラトー」について。

 

「キャリア・デザイン」は人材育成テーマの中でも脚光を浴びているもののひとつです。

 

「中だるみ社員」の罠 (日経プレミアムシリーズ) 山本 寛


 

「キャリア・プラトー」という言葉をお聞きになったことはありますか?

 

 「プラトー」とは、筋トレ時の停滞を表す言葉です。同じメニューを何カ月もこなしていると、どれだけハードな内容であっても成果があがらなくなることがあります。これは、トレーニング自体が日常生活の一部だと体が誤認識するために起きる現象だそうで、回避にはトレーニングの多様化がカギとなるとのことです。

 

「キャリア・プラトー」とはつまり、がんばって仕事をしているように見えるのに、成果がパッとしなかったり、報われなかったりする状況に陥っていることをいいます。そうした状況に陥っている社員を本書では「中だるみ社員」と称しています。2年前と同じ仕事をしている、2~3年大きな仕事に従事していないといった状態は危険、と指摘します。

 

スランプとは違い、プラトーな状況では「仕事は変わらずできてしまう」ので、本人には危機に陥っているという自覚はあまりないかもしれません。しかし、ワクワク感、達成感、満足感といった感情とはほぼ無縁の状況であるのは間違いなく、「仕事とはそんなもんだ」と常態化を受け入れてしまえば、その先の進展はますます期待薄となりそうです。

 

どういう人が「キャリア・プラトー」に陥りやすいのか、その状況は本人や所属、会社にどんな影響を及ぼすのか、さらにはどうすれば「キャリア・プラトー」を脱出できるのか、が本書では解説されます。

「キャリア・プラトー」を回避するためには、「あえて考えずに目の前の仕事に没頭する」という開き直りのケースもありと紹介しつつも、自分がいまどういう状況にあり、どうなっていきたいのか「キャリア」を戦略的に描き、考え、備えておくことが肝要とのことです。

まさに筋トレ・プラトー回避と同様、未来への選択肢の多様化がカギといえそうです。

 

ケイキャリアパートナーズではこうした状況に備えて「キャリア研修」をご提供しています。

「キャリア」をどういうタイミングで考えるかによって研修目的は少しずつ異なるため、オリジナル提供はもちろん、カスタマイズにも対応いたします。会社や対象者の事情に応じて設計・提案いたしますので、ぜひご相談ください

 

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